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R4年度工藝の森植樹&森林整備
最高に気持ちの良い秋晴れの1日、直前のお知らせにもかかわらず集まってきてくれた少数人数にて、本年の植樹事業を執り行いました。
今年は、圃場を拡大せず、これまで獣害対策として柵打ちした中で枯れてしまった漆の植え直しを行いました。
2年前に植えたこの圃場は、地下のだいぶ深いところに水が流れていて、そのことは圃場を作る前に認識していました。ここを植栽地とする前に、木こりの塔下さんが重機で掘ってくださった穴を見ると、十分に深いところに水が流れていることがわかるので、これだけ深ければ大丈夫と判断して、ここに漆を植えさせていただきました。
ところが、大雨のあとや雪解けの時、年に一度起こるか起こらないかではありますが、地下に通る水脈に水が収まりきらず、地上を流れる時がある、ということが時を経てわかりました。それが原因で、十数本の漆が枯れてしまったのです。
それを受けて、この夏、塔下さんからのご提案。地中の川の上に、さらに水路を掘り、たとえ地中の川を水が溢れることがあっても、その水路を水が流れ、圃場を駆け抜けるようにと、またしても重機でガコンガコンやってくださったのです。そして畝も立てて、さらに根が水に当たりにくいように、という配慮です。
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こんな漆の圃場は見たことない(笑)けど、せっかく漆のために他の木々に譲ってもらった土地です。せっかく、めっちゃ重労働だったけどみんなで張った獣害柵です。いかさなきゃ。
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ちなみに、対策の効果のほうは、先日実際に大雨の後に圃場に行ってみて、納得の確認済み。ゴーゴーと流れる水は水路にきちんと収まっていました。経験に裏打ちされた戦略は時に常識を覆す。あとは、何事も実験マインドでやってみる。その繰り返しによって、学びを大きくしていきたい。
そんなわけで今回は少数の漆を、丁寧に植えました。
今回は、福知山市夜久野町にてNPO丹波漆の山内さんが見守っている、地域の自生漆の実を、京都産業技術研究所の竹浪さんが天塩にかけて発芽させ育苗した苗を、植えさせていただきました!
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植樹はすぐに終わったので、その後は、この時期のミッションである間伐事業のお手伝い。漆の植栽地を囲む斜面で行われる選択的間伐、という作業は、獣害などによって偏った植生を是正して、この土地らしい森に戻していってあげるために、人が手を添える、そんな作業です。間伐自体はチェーンソーでプロが行いますが、私たちは間伐された細い木々を、そこここに束ねて整理していきます。
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結構な斜面を小刻みに上がったり下がったりしながら、自分の体よりは大きな枝を抱えて取り回しているうちに、段々を心身が森に同化していくのを感じていました(私だけ?)。
結構な労働のあと、工藝の森の植樹イベント皆勤のまさみさんがお茶を点ててくださって、なんと素敵な締めくくり!柴栗がパラパラと散る丸太の上で、栗のお菓子をいただきながら。
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そうそう、この斜面には栗の木も多くあって、それらの木も何本かは間伐されました。その間伐材を使って、3月にスツール作りのワークショップを行います。そちらはまたご案内しますね。